※こちらは過去に配信したメルマガです
先日のひよこの学習塾主催ウェビナーにて
司会進行に携わらせていただきました。
そもそも小学生の頃から、
アナウンサーになりたくて、
毎日何かを声に出して読んでいました。
授業中、絶対に噛まずに読むのを目標に、
音読練習を家で何度も何度も繰り返したり。
放送委員会に入り、
毎日昼食時の放送を担当して話しまくったり。
褒められるとうれしくて、頑張っていました。
高校に入ると放送部が存在することを知り、
先輩方の美声に酔いしれ、
迷うことなく入部。
NHK杯などのコンテストもあるんですよ!
それはそれはとても刺激的で楽しい日々でした。
最初に練習したのは「腹式呼吸」。
息を全部吐ききって、お腹をへこませ、
鼻からスッと息を吸い、お腹に空気を入れます。
これが本当に難しい!!!
お腹ではなく胸に空気が入りがちなのですが、
お腹にしっかりと入れられるようになるまで、
お腹に手を当てて、何度も練習しました。
腹式呼吸をマスターすると、
声をお腹から出すことができるようになり、
声に勢いがつきます。説得力も増します。
力強く、繊細で、美しい声が出せるようになり、
あとはカラオケでも安定した高音が出せます(笑)
その次は発声練習。
高校の屋上(もちろん屋外)で、毎日毎日
あーえーいーうーえーおーあーおー
かーけーきーくーけーこーかーこー…
と、お腹から声を出す練習をしていました。
ポイントは、しっかりとお腹の空気を使うこと!
口を大きく開くのも、
鼻から素早くお腹に空気を入れるのも、
この練習で会得しました。
そして毎日欠かせないのが滑舌練習。
あめんぼあかいなあいうえお…
や、言いにくいと思った早口言葉などを
練習していました。
私は東北出身なので、
鼻濁音(鼻にかかったがぎぐげご)が得意です(笑)
「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご」
と聞こえる発音です。
例えば「私が行きます。」という文の「が」は
鼻濁音の「が」になるので、
「わたし んが いきます」
という風に発音すると、美しく聞こえます。
今の時代、YouTubeが何でも教えてくれるので、
「アナウンサー 腹式呼吸」や
「アナウンサー 早口言葉」などで検索すると
わかりやすい動画がたくさん出てくると思います。
ただ、1度見たからといって何も変わりません。
大切なのは、継続することです。
発音練習を大声でやるのは難しくても、
腹式呼吸と滑舌練習はいつでもどこでもできます。
ぜひ、続けてみてください。
発声と滑舌が良くなると、
話すことに自信が持てるようになります。
大勢の前でのスピーチも怖くありません。
みんなが注目してくれている、
私の話を聞いてくれている、
うれしい、楽しい、ワクワク!
そんな前向きな気持ちになれるのは、
毎日の積み重ねがあるからです。
練習は裏切りません。
余談ですが、高校の放送部にて、
私は「アナウンス部門」にエントリーしており、
ネタを考えては取材し、原稿を書き、
制限時間内に収めるよう何度も練り直し、
先輩や先生に聞いてもらって読み方を変え、
アクセント辞典をひいてアクセントを直し、
MDレコーダーで自分の声を録音・再生して
おかしなクセを徹底的につぶし、
コンテスト当日の流れを完全シミュレーションし、
「これ以上やれることはない!」
という状態にしてから本番に挑んでました。
秋田県大会・東北大会最優秀賞、
全国大会入選という結果を出すことができ、
たくさんの賞状や盾、トロフィーをもらいました。
ですが、結果よりも実は、
毎日積み重ねて目標に向かって正しい努力をすれば
結果は自ずとついてくるのだと知れたことが、
自分にとって1番うれしかったのです。
辛いこともあった。
プレッシャーもあった。
勉強も大変だったし、
真冬の雪が降るなかでの発音練習はきつかった。
でも、それでも、とにかく毎日やる!
練習量では誰にも負けない!
そんな気持ちで毎日過ごしていました。
かなりストイックな高校生だったと思います(笑)
きっと、このときの経験は、
社労士試験の受験勉強にも活きていました。
辛くても必ず毎日勉強する。
小さな目標を立てて、毎週クリアする。
途中で知識を何度も確認し、軌道修正する。
すごーく地味ですが、すごーく大切なことです。
世の中ってきっと、すごい人が目立っているけど、
その人たちは運がよくてその場にいるのではなく、
一般人からしたら想像もできないほど
見えないところで努力をなさっているから、
その場にいて輝いているのだろうなー、
と私は思います。
私は大学生の頃、
テレビ局の報道部でアルバイトをして、
カメラマン、記者、時にアナウンサーと一緒に
取材に出ておりました。
それぞれの仕事に責任を持ち、
時に意見をぶつけ合い、良いVTRを造っていく。
そんなプロフェッショナルの方々を間近で見て、
大変感動し、かっこいいなと思いました。
…と同時に、
アナウンサーの仕事は私には合わないなと思い、
結局受けることはありませんでした。
長年の夢だったにも関わらず、
本物を目の当たりにしたとき、
「自分の目指していた場所はここじゃない」
と判断するに至ったのです。
そういうこともあるんですね~。
ですが、最近になって、
アナウンサーを目指していなかったら
四大に入ることもなかったかもしれないし、
しゃべりに自信を持てなかったかもしれないし、
社労士を目指すこともなかったかもしれないな、
ということに気づきまして、
「あー頑張ってよかったなー!!!」
と心から思いました。
すぐに芽が出なくても、
続けていればきっとどこかで、
いいことが起こります。
思いもよらないようなとき、ところで、
役に立つこともあると思います。
それが、自分の2番目の強みになります!
私もまだまだまだまだ模索中ですが、
先の長い人生、次は何を頑張ろうかな、と
ワクワクしております。
ぜひ、一緒に頑張りましょう!
最後に一つだけアドバイスを…。
電話で話すとき、
口角を上げて笑顔で話していますか?
相手にお辞儀をしていますか?
見えないからこそ、声で伝えるんです。
それを意識すると、自然と声が高くなります。
キーを上げてみてください。
すると、明るく、機嫌良く聞こえます。
相手が話しやすくなります。
こちらのお願いも聞いてもらいやすくなります。
(たぶん)
口角を上げると語尾に優しさが出るし、
お辞儀をすると感情部分の言葉に力が入るし、
見えなくても相手に伝わる「声」に、
しっかりと反映されるんです。
騙されたと思って一度、試してみてください。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
来週もまた読んでいただけたらうれしいです。